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お気楽129号 裏オキラクページ

今週もようこそおいでくださいました\(~o~)/

みなさま、こんにちは。弟のひでです。

この裏オキラクページで、いろんなことを語ってきましたが、最近は正直ネタ枯れです。今年はコンサートもそんなに行ってないし、思わず突発的に紹介したくなるようなCDもないし。

当分書くことがなさそうなので、私の担当回では、心に残った漫画をひたすら紹介することにしました。題して、『ひでのお気楽漫画倶楽部』でございます。


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■ひでのお気楽漫画倶楽部 第1回

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   『美鳥の日々』  井上和郎 

    全8巻
    小学館 少年サンデーコミックス 定価:各390円+税
        
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美鳥の日々

ケンカがめっぽう強い不良高校生、沢村正治(さわむらせいじ)。周囲からは恐れられるも、後輩からは信望が厚いという真っ当な不良生活を送っていたが、フラれっぱなしで彼女いない暦17年なのが目下の悩み。そんな彼をずっと想っていた美少女、春日野美鳥(かずがのみどり)。その内気な性格ゆえに告白できないでいたが、ある日突然、本体は眠ったままで、小さな美鳥が正治の右手になっちゃったものだからさあ大変。性格が180度変わって積極的に自分の気持ちをアピールする右手の美鳥は、愛する正治とずっと一緒にいられるようになって大喜び。もちろん正治は大迷惑。こうして、正治と美鳥の奇妙な同居生活がスタートするわけだが・・・。

週刊少年サンデーで2002年から連載が始まったこの作品。ものすごく見事な、直球ド真ん中のラブコメでございます。正治と美鳥、そして、周りのキャラクターたちが繰り広げる、アクションあり、コメディあり、ちょっとお色気もありのドタバタ生活。夢のような楽しい毎日が展開していきます。

連載開始当初は、「うわ、『右手が恋人』だよ!」と読む人全てをびっくりさせたのがこの作品でございます。「右手が恋人」。たしかに成人男性には、ある種のノスタルジーを感じさせますなぁ。

正治と美鳥のファーストコンタクト
正治と美鳥のファーストコンタクト

しかし、そんないくらでもいやらしくできそうなこの設定を、見事に現代のファンタジーに昇華させたのが、この作品のすごいところ。読後感はものすごく爽やか。なおかつ、心をちょっとだけ暖かくしてくれる、そんな不思議な魅力にあふれた作品なのでございます。

こういう作品は、正治と美鳥の生活を描くだけでいくらでもエピソードが作れそうです。しかし、作者はあえてそうはしませんでした。作品世界を作り物語を動かすのは、美鳥が右手に現れてから正治と知り合いになる、とっても濃い人たち。常識的に考えれば一番の異常である正治と美鳥が、この作品では一番マトモに見えるのです。

ですから、この作品の登場人物は、みんなキャラクターが立っています。魅力あふれるキャラクターがたくさん出てくるマンガが、つまらないわけはありません。

また、物語を盛り上げるためには、「正治と美鳥の秘密が、果たしてバレてしまうのか」というエピソードを要所要所で絡めれば、とても簡単です。確かにそういうエピソードもありますが、それが作品の重要な要素になっていないのです。実際、美鳥の秘密を知るのはほんの数人ですし、なぜ美鳥が右手になったのかが、理屈をつけてはっきりと語られることは、最後までありませんでした。

では、作者はいったい何をこの作品で描きたかったのでしょうか。それは、心の成長です。

物語を終幕に向かわせるのは、キャラクターたちの成長です。キャラクターたちはそれぞれ、将来の夢や変わらない日常から脱け出すために、行動を始めます。そして美鳥も、右手になってしまったのは本当の自分の心の弱さゆえだというのに気がつくのです。

ここからがクライマックス
ここからがクライマックス

絶対に変わらない生活というのはありえないし、まして、それが現実逃避の夢のような生活ならなおさらです。

マンガで展開されるのは、夢のような世界。読者は少しでも長くその世界に浸っていたいもの。読者の夢を壊さないために、「この世界はずっと続くよ」と希望を持たせて終わらせるものや、「実は全部誰かが見た夢だった」ということにして、作品世界を本当に夢にしてしまう(これが夢オチと言われるもの)マンガも多いです。

しかし、この「美鳥の日々」は、キャラクターの成長も描き切り、かつ、ハッピーエンドで終わらせるという荒業をやってのけました。作者のストーリーの構成力、そして、キャラクターへの愛情がとても見事だと思います。

正直、マンガ史に残る名作だいう評価はなされない作品だと思います。しかし、読んだあとに不思議と心に残る佳作であることは間違いないありません。ぜひ手にとってみてくださいませ。

なお、この作品はアニメ化もされております。UHF局中心に放送されたので、ごらんになっていない方も多いと思いますが、とっても面白かったです。特に、原作と同じベクトルを向きながらも、整理、再構成されたストーリーが絶妙でした。DVDも販売、レンタルされています。こちらもあわせてお勧めです。

それにしても、『緑の日々』って、たしかオフコースの曲であったような。

追記

井上和郎の新作が、「少年サンデー超(スーパー) 2004 WINTER 増刊号」に掲載されています。タイトルは、『音禰(おとね)のないしょ』。

音禰(おとね)のないしょ

なかなか面白かったので、ぜひサンデー本誌での連載に期待したいところ。

お色気描写も健在です

お色気描写も健在ですしね。バンザーイ!


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■今週の間違い大杉

ひでがお送りする、前回お気楽128号の素の間違いを、はっきりと皆様にお見せするのがこのコーナーでございます。

では、どうぞお楽しみくださいませ。


◆最小化したししなければなりません。

素の間違いは「したししなければ」。正しくは「したりしなければ」。

なんと言ういいにくさ!


◆ネットで扱われる新潟中部地震情報の、様々なニュースをウォッチして見たいと思います。

素の間違いは「新潟中部地震」。正しくは「新潟中越地震」。

名称は正しく!


◆ああ、日本はまだまだボランティア行進国なのね、

素の間違いは「行進国」。正しくは「後進国」。

今週のトラップ!

「更新国」とならないのが、サイト持ちとしてはまだまだ甘い!


◆なんでも小泉批判すればいいてもんじゃないでしょうに。

素の間違いは「いいてもんじゃない」。正しくは「いいってもんじゃない」。

「いいてもん」って「ドラえもん」の親戚かよ!

 

今週は以上でございます。

そして、ひで大ショック!!

浩子先生より素の間違いが多かった!!!

では、今週も。

どうも申し訳ございませんでした。

さて、みなさま。お気楽129号はお楽しみいただけましたか?

今週も、きっと素の間違いはなくならないと思いますが、それも楽しみの一つと生暖かい目で見ていただきながら、NGワード見つけていただきたいと思います。
みなさまのご応募、心よりお待ち申し上げております。


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最後までお付き合いくださってありがとうございました。
今週もあなたにとって、素敵な1週間でありますように。

 


 
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