こんにちは。弟のひでです。
今回は、「うわ、商売上手いなあ、コイツ!」と
びっくりする漫画のご紹介です。
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■ひでのお気楽漫画倶楽部 第6回
現在のオタク市場の規模は、2900億円と言われています。これは、デジカメ市場の規模を超える数字。内容はともかくとして、数字の上では、もはや日本経済を支える重要な産業になったと言っても過言ではないでしょう。
参考記事はこちらです。
◆「もはやニッチではない」オタク市場はデジカメ超える2900億円
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/24/news054.html
現在のオタク産業の中心は、マンガ、アニメ、ゲーム(特にアダルトを含む美少女ゲーム)が中心です。そういう流れの中で、古くからある少年漫画誌も、掲載作品の作風が徐々に変化していきました。
かつては、「網棚のジャンプ、ラーメン屋のマガジン、漫研のサンデー」という言葉で、雑誌のカラーが表現できました。ジャンプは、「ドラゴンボール」「スラムダンク」などの漫画史に残る、王道でメジャーな作品がたくさん載っているため、電車の網棚にいくらでも捨てられているくらい売れている。マガジンは、小汚いラーメン屋に置かれている割合が多いように、ヤンキーものとスポ根ものが多い。サンデーは、漫画研究会の人が注目するような、マニア受けするちょっとおしゃれっぽい作品が多い。というような意味で使われていた言葉です。
しかし、マガジンは変わりました。現在のマガジンは、連載作品25本のうち、ヤンキーものとスポ根ものはそれぞれ2本づつ。変わりに増えてきたのが、魅力的な女の子がいっぱい出てくる漫画、いわゆる「萌え路線」を強く意識した漫画です。
今回は、自他共に認めるマガジンの「萌え路線」の戦犯、赤松健先生の現在の少年マガジンの連載作、「魔法先生ネギま!」のご紹介です。
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『魔法先生ネギま!』
赤松健
講談社 少年マガジンコミックス 既刊8巻
定価:各390円+税
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物語は、10歳の少年ネギ・スプリングフィールドが麻帆良学園女子中等部の教育実習生として日本にやってきたところから始まります。わずか10歳の少年が、教師になるということでも驚きですが、ネギにはもう一つ秘密があります。それは、魔法使いの卵だということ。
ネギ先生がくしゃみをすると、こんな騒動になってしまってもう大変です。
神風の術?
さすが、王道萌え路線。つかみはOKという感じでしょうか。
赤松健先生は、前作「ラブひな」で、アパートの住人達がみんな女性、かつ、主人公に好意を持っているという、「めぞん一刻」の萌えバージョンとでもいうべき作品をヒットさせました。
今回の「ネギま!」で赤松先生が用意したヒロインは、なんと31人!学園ものなので、クラスの生徒がみんなヒロインというわけです。31人という数は、マンガ史上最多ではないでしょうか。
これが今回のヒロインたち
お嬢様、メガネっ娘、元気少女、太目の子、幼女、忍者、ロボまでなんでもござれ。よくもまあこれだけそろえたもんだ、と感心することしきりです。
こういうヒロインがたくさん登場する作品が最近の萌え路線の作品の定番です。ヒロインがたくさん登場する理由として、製作者側はこのようなコメントを異口同音に口にします。
「いろんな個性の子をそろえてみました。あなたの好みのヒロインを見つけて、大事にしてやってください」
ぶっちゃけ、風俗と同じですな。
「ネギま!」は、連載当初こそ「31人も名前覚えられねえよ!」とオタクたちの反発を買っていましたが、そこはキャラクターの見せ方の上手い赤松先生ですから、連載が進んで各キャラクターのエピソードが描かれるようになると、それぞれのキャラクター達にファンがつき始めるようになります。オタクの方達は知識欲が旺盛ですから、31人が見分けられるようになるのもあっという間のことでした。
そうなればしめたもの。あとはお決まりのメディア・ミックスでとどめです。31人のクラスメート達にそれぞれ声優を割り当てて、2004年に毎月1枚ずつ出していったキャラクターCDは、全てがオリコン20位以内にランクインするくらい売れました。オタクの方達は収集欲も旺盛ですから、12枚全てそろえた猛者もたくさんいることでしょう。
そして、2005年1月からはアニメも放映されています。このアニメの主題歌「ハッピー☆マテリアル」はヒロイン達の声優が歌っているのですが、半年の放映期間中、1ヶ月ごとに6〜7人ずつ歌い手が交代するそうです。(順番は出席番号順)つまり、1曲で6枚違ったCDが出せるということになります。さすがにこれは商売が上手すぎだと、私は思わずうなりました。
今年1月に発売されたPS2用ゲーム版も、この手の美少女ゲーム(ギャルゲー)は1万本売れれば充分ヒットなのですが、なんと3万本以上売れるヒット作となりました。発売日には「予約すればよかった」「ネギま!なめてた」などの悲痛な声が、ネットを駆け巡りました。
まあ、ビジネスの面ではこういう仕掛けが話題になっているので、少年マガジンという超メジャー誌に載っていながらも、食わず嫌いで読まない方もいるみたいですが、この漫画、やはり面白いです。
好感が持てるのは、あくまでネギ先生の成長がメインになっているというところ。基本的にストーリーは、ヒロインにスポットを当てた学園篇と、ネギ先生の成長に重点を置いたバトル篇が交互に展開するのですが、切り替えが実に絶妙です。ちょうどコミックス一冊分で切り替わっているという見事さ。赤松先生が、相当計算してストーリーを練っていることがわかります。
現在の「萌え路線」がどんなものだか知りたい方は、是非ご一読を。充分すぎるくらい理解できると思います。
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■■今週の間違い大杉
弟のひでがお送りする、前回お気楽144号の素の間違いを、はっきりと皆様にお見せするのがこのコーナーでございます。
では、今週もどうぞお楽しみくださいませ。
◆周りの人から「キレイだねぇ」と、言われ続けていと、
素の間違いは「言われ続けていと」。正しくは「言われ続けていると」。
「る」が抜けてしまいました。
◆それでは、楽しい一句、お侍ちしてまーす\(^o^)/ いぇい!
素の間違いは「お侍ちしてまーす」。正しくは「お待ちしてまーす」。
前回のNGワードじゃん!
◆以外と皆様気がつかないものだったのですねぇ。
素の間違いは「以外と」。正しくは「意外と」。
一番気がついていないのは、私でした。すまん。
◆いきなり見ちゃったものだから、「???」ってなっちっまいましたが、
素の間違いは「なっちっまいましたが」。正しくは「なっちまいまいましたが」
そう言えば、安倍なつみも復帰しましたねえ。がんばれ、なっち!
では、今週も。
どうも申し訳ございませんでした。
さて、みなさま。お気楽145号はお楽しみいただけましたか?
今週も、きっと素の間違いはなくならないと思いますが、それも楽しみの一つと生暖かい目で見ていただきながら、NGワード見つけていただきたいと思います。
それでは、また来週!!
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てなことで、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
今週もあなたにとって、素敵な1週間でありますように。
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