こんにちは。弟のひででございます。
今回は、浩子センセがクラシックにハマるきっかけとなったこのマンガをご紹介しましょう。
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■ひでのお気楽レビュー
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のだめカンタービレ
二ノ宮知子 講談社KCキス
既刊14巻
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「こんなに笑えるクラシック音楽があったのか!?」とオビには書かれていますが、その通りのとっても楽しいマンガです。ものすごく笑わせてもらいました。
有名なピアニストを父に持ちながら、指揮者を目指す音大生、千秋真一。彼は、人並みはずれた才能を持ちながらも、とある理由から海外にいけないというトラウマを持っていた。自分をうまく表現できない日々に焦っていた千秋に降りかかったのは、失恋、そして挫折。そんなときに出会ったのは、人並みはずれた才能と、奔放と言うにはあまりにも自由すぎる性格を持ち、人間が住めない魔窟と化した部屋に住む女、「のだめ」こと野田恵であった。彼女との出会いから、様々な音楽家の卵(ただし皆トンデモ人間)と出会うようになる千秋だったが・・・。
「美しいものを生み出すには、美しい環境に身を置かなければならない」というようなことを、美輪明宏辺りが言っていたような気がしますが、その点では、のだめは見事に失格の烙印を押されるでしょう。
部屋は散らかしっぱなし。風呂には何日も入らない。一般的には、エレガントなイメージが強いクラシック界ですが、彼女は見事に外れています。
そして、譜面もろくろくに読まず、自分のやりたいように演奏してしまう。譜面どおりに弾くことが何より重要になる、クラシック音楽の常識からも見事に外れた主人公です。
なんだかんだありながら、のだめは千秋とともにパリに留学するようになるのですが、のだめの心の奥には絶えず苦しみがありました。
『自由に楽しくピアノを弾いて なにが悪いんですか!?』
様式の再現と、自己表現の狭間で嘆き苦しむ演奏者という図式は、クラシックを題材とした物語には、必ずと言っていいほど付きまとう問題です。しかし、のだめのパリでの先生である、シャルル・オクレールは、こんな言葉をのだめに投げかけます。
『…君がそうやって言いたいこといっぱいあるみたいに 他の作曲家だって言いたいこといっぱいあるのにネー』
私、この場面(コミック12巻)を読んで、目からうろこが落ちる思いでしたよ。
これこそが、クラシック音楽の魅力なのですね。
奏者の自己表現、そして、共演者とのコミュニケーションが感じられる瞬間というのが、音楽を聴くときの至福の瞬間であることは間違いありません。しかし、クラシック音楽には、もうひとつ、作曲者とのコミュニケーションというものが加わるのです。コミュニケーションがより複雑なんですね。この点が、クラシック音楽に人が魅了される原因なのではないでしょうか。
そして、こういうクラシック音楽の魅力をきっちりと描き出しているところが、、このマンガが支持されている原因だと思います。ただ抱腹絶倒なだけの音楽マンガじゃ、700万部も売れますまい。
さて、この「のだめ」なる人物は、実在の人物なのだそうです。本名もあだ名も同じなのだとか。
作者は、インターネットで仲良くなった「リアルのだめ」があまりに衝撃的なのが、連載のきっかけになったと語っています。ある日送られてきた彼女の部屋の写真。グランドピアノの周りがゴミだらけ。音大生のイメージが、ガラガラと音を立てて崩れたのだそうです。
のだめの魔窟
まさか、この光景が本当だったなんて。
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■今週の間違い大杉
ひでがお送りする、前回お気楽193号の素の間違いを自ら告白し、白日の元にさらけ出してしまうコーナー。それが、「今週の間違い大杉」
では、今週もお楽しみくださいませ。
実に大量でした。
◆だから、クラックってベスト盤くらいしか買えないのよね、
「クラック」→「クラシック」
「クラック」のベスト盤は嫌過ぎます。
◆他の指揮者では「きっちりバレエ音楽」という仕上がりにになるのに、
「仕上がりにに」→「仕上がりに」
◆「ゲル様(←ホントにこう呼ぶですよ)が振ると、壮大で、ロマチックで…」
「ロマチック」→「ロマンチック」
「アロマチック」だったらいい臭いがしたのにね。
◆「おい、のら造!」「お前は本当にのら造だなぁ」とい風に使うのでしょうか?
「い風」→「いう風」
◆いいかがん。なまはんか。
「いいかがん」→「いいかげん」
いい河岸?景色のいいところという意味か。
◆それ以来彼らの中では、仲間のことを「なかま」って言うんですよ。
「なかま」→「なまか」
香取慎吾主演の「西遊記」を見ていない人にはわからないかもしれませんが、これが正しいのです。
◆さぁ〜、今日も腹から超えだしてぇ〜
「超え」→「声」
「肥え」じゃなくてよかったよかった。
◆件名に[Norton AntiSpam] という文字がくっいてきます。
「くっいて」→「くっついて」
◆・今週講師度 ★★★★☆
「今週講師度」→「今週の講師度」
◆目の前に全身映る鏡でも追いておけばいいのからし?(←お気楽語よ)
「追いて」→「置いて」
鏡に追いかけられるのはイヤだなぁ。
◆でも、自分の姿を見ながら仕事すすのもイヤだなぁ。
「仕事すす」→「仕事する」
「すす」だらけもイヤだなぁ。
では今週も。
どうも申し訳ございませんでした。
さて、みなさま。お気楽194号はいかがでしたでしょうか?
楽しんでいただけたのならば、こんなにうれしいことはありません。
来週も、お気楽テイスト満載でお送りしたいと思います。どうか、楽しみに待っていてくださいね。
それでは、来週の木曜日までごきげんよう。
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てなことで、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
今週もあなたにとって、素敵な1週間でありますように。
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