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お気楽195号 裏オキラクページ

今週もようこそおいでくださいました\(~o~)/


こんにちは。弟のひででございます。

今週は、本のご紹介です。


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■ひでのお気楽レビュー

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意味がなければスイングはない
村上春樹 文藝春秋


意味がなければスイングはない

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村上春樹の作品には、音楽の要素が無視できないとはよく言われていることです。そして、村上春樹自身の音楽への造詣の深さも、よく知られているところです。

文学作品に臆面もなく音楽を絡ませるというのは、ズルイやり方である、という意見もあるようですが、その時代の空気を反映させるには、音楽はもはや欠かせない要素なのかもしれません。

しかし、音楽を文章にして伝えるのは非常に難しいです。「あのアーティストのこの部分がよかった」ということを正確に伝えるのならば、実際に聴いてもらうのが一番ですからね。

村上春樹の素晴らしいところは、音楽を美しい文章で見事に語っているところだと思います。この「美しい」というところが非常に重要なところで、読んでいて非常に気持ちがいいのです。もちろん、音楽そのものを文章で再現するというよりも、彼自身の思い入れが中心となっているのですが、それを非常に「美しく」感じさせるのは、さすがだと思います。

さて、この本で語られているアーティストは、ポップス勢からはブライアン・ウィルソンブルース・スプリングスティーンウディー・ガズリージャズ勢からはシダー・ウォルトンスタン・ゲッツウィントン・マルサリスクラシック勢からはシューベルトゼルキンルービンシュタインプーランク、そして、日本勢からはスガシカオです。

特に興味深かったのは、スタン・ゲッツの章。この人は、音楽は非常に素晴らしいのですが、私生活はボロボロだった人。酒とドラッグに溺れ、女性を何人も泣かせた、現代だったらダメ人間の烙印を押されるような人です。この章でもそういうことはもちろん書かれているのですが、それが非常に美しく響くのです。これぞ村上春樹の真骨頂といったところでしょうか。

この本のタイトルは、もちろんデューク・エリントンの名曲「スイングがなければ意味がない」をもじったもの。音楽は頭で解釈するよりも、ただ感じればいいんだということを見事に表現した名タイトルです。しかし村上春樹は、アーティストの思い、つまり、意味こそがスイングする名曲を生み出すのではないかと語っています。

これって、非常に真剣に、そして繊細に音楽に向き合わなければ言えないことですよね。

最近あまり語られることのないアーティスト達の魅力を再認識させてくれるとともに、音楽ってなんだろう?ということを真剣に考えさせてくれた、大変面白い本でございました。


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■今週の間違い大杉

ひでがお送りする、前回お気楽194号の素の間違いを自ら告白し、白日の元にさらけ出してしまうコーナー。それが、「今週の間違い大杉」

では、今週もお楽しみくださいませ。


◆発見して下った方々の鋭さに、改めて敬服いたします。

「下った」→「下さった」

どう見ても、敬服しているようには見えません。


◆でも、それがなかなかできないよの、と、一人で突っ込んでみたり。

「できないよの」→「できないのよ」

「よの〜」とのばしたかったのか?それだと、随分偉そうですが。


◆感謝感謝の飴あられでござります。

「飴あられ」→「雨あられ」

この原稿を書いていたとき、よっぽどお腹がすいていたに違いない。


では今週も。

どうも申し訳ございませんでした。


さて、みなさま。お気楽195号はいかがでしたでしょうか?

楽しんでいただけたのならば、こんなにうれしいことはありません。

来週も、お気楽テイスト満載でお送りしたいと思います。どうか、楽しみに待っていてくださいね。

それでは、来週の木曜日までごきげんよう。


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てなことで、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
今週もあなたにとって、素敵な1週間でありますように。

 


 
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