こんにちは。弟のひででございます。

今週も、本のご紹介です。

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■ひでのお気楽レビュー

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萌えの研究
大泉 実成 　講談社



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「電車男」のヒットから、あれよあれよという間に市民権を得たのが、「萌え」という言葉。テレビでは、メイド喫茶の特集がたくさん組まれるようになり、秋葉原にたむろする人達が「アキバ系」と呼ばれることも珍しくなくなりました。

「秋葉原に一度行ってみたい」と考える人も、かなり多くなってきました。私は、「案内して」と頼まれることも結構多いのですが、実はここ2年くらい秋葉原には足を踏み入れておりません。みんな、なんでボクに頼むのでしょうか。ものすごく不思議です。

今回ご紹介するこの本は、『消えたマンガ家』という傑作ドキュメンタリーを書いたルポライター、大泉実成の最新作。彼は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクター「綾波レイ」に萌えたという経歴の持ち主ですが、それ以来オタク的なものに心を動かされることは一切なかったようです。その彼が、現在の「萌え」にどう向き合っていくのか、また、どうしたら萌えることができるのかということについてのドキュメンタリーです。

筆者は実際に「ライトノベル」「エロゲー」「テーブルトークRPG」「マンガ」「アニメ」などのコンテンツを、1年かけて体験し、感想を語るという手法をとりました。当然、現代に生きるオタクとしては、押さえておきたい注目作ばかりが語られることになるので、萌え世界のガイド本としては、かなり読ませる部類に入るのではないでしょうか。

ただし、萌え業界がここ10年に積み重ねたものを1年で体験しているので、筆者はいささか食あたりしている様子です。大量の萌えは、かなりの劇薬なんですね。

筆者がこの体験を通していた結論は、「この国は大丈夫か？」ということ。ただし、架空のキャラクターに愛情を注ぐ行為がまずいといっているわけではなく、世の中が「萌えられるからいい」「萌えられないからダメ」といった二極化した価値観になろうとしているのがまずいと述べています。この点は、さすがだと思いました。

萌え関連の市場規模が、800億円以上という中で、そんなに儲かるのなら日本国として萌えを支援しようという動きもでてきています。当然新たなコンテンツの創造というのが重要な課題となりますが、消費者に「萌えられる」「萌えられない」といった価値観しかないのならば、新しいものなんか生まれるわけもないですものね。

日本人は、極端に流れる傾向があるようで、「儲かりさえすればいい」「安いだけでいい」なんていう価値観が世の中を支配していた時代もありました。結局、時代が変わっても、日本人の本質は変わらないのだなあといったことを、この本を読んで強く感じました。

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■今週の間違い大杉

ひでがお送りする、前回お気楽195号の素の間違いを自ら告白し、白日の元にさらけ出してしまうコーナー。それが、「今週の間違い大杉」

では、今週もお楽しみくださいませ。

◆どれにしようか、とても迷ったのっですが、

「迷ったのっですが」→「迷ったのですが」

たしかに「迷い」がよく表現されています。

◆しかも「うまい」と感じるのです。いやー、上手かった。

「上手かった」→「美味かった」

料理人の腕に感動したのかな。

◆「便利なものは何回やってもいい！」といいのが私の持論なので、

「といいのが」→「というのが」

惜しい！一文字違いです。

◆［プロパティ］を選択示します。

「選択示します」→「選択します」

◆同じチェックが入っていても、□の中がうっすらと灰色ので、チェックマークがなんだかぼーっとしているならば、

「灰色ので」→「灰色で」

◆長距離異動のフォローには最適。今年初めて行きましたわ。

「長距離異動」→「長距離移動」

会社で「長距離異動」となると、単身赴任も考えなきゃいけませんよね。

◆ええ、食べますとも。食べさせてださい。

「食べさせてださい」→「食べさせてください」

「ださい」ものはあまり食べたくありませんが。

では今週も。

どうも申し訳ございませんでした。

さて、みなさま。お気楽195号はいかがでしたでしょうか？

楽しんでいただけたのならば、こんなにうれしいことはありません。

来週も、お気楽テイスト満載でお送りしたいと思います。どうか、楽しみに待っていてくださいね。

それでは、来週の木曜日までごきげんよう。

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てなことで、最後までお付き合いくださってありがとうございました。
今週もあなたにとって、素敵な１週間でありますように。