皆さまご機嫌よう。今週の「裏ワールド」は、またまた浩子がお送り致します!
ちょっと書いたら楽しかったらしい(笑)
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ビバ バレエ! ブラボー バレエ!
浩子、バレエにうっとりしまくる の巻
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私は今、バレエに夢中♪
去年から始めたバレエも、のっぴきならない度満点の生活が続いているため、トンとご無沙汰しちゃってるのですが、その代わり、プロのステージは這ってでも行く!! という気合いの入れっぷりで、万障勝手に繰り合わせ、チャンスがあるごとに、美の世界の扉を開いた私…。今年になって観たのは
○ |
白鳥の湖 レニングラードバレエ団 |
○ | ドン・キホーテ レニングラードバレエ団 |
○ | バレエのミューズ ルジマドフ、マイヤ・プリセツカヤ・草刈民代など世界の一流ダンサーばっかり |
○ | 眠れる森の美女 熊川哲也 Kバレエカンパニー |
○ | コッペリア 熊川哲也 Kバレエカンパニー |
そういえば、去年はシュツットガルトバレエ団の 「ロミオと ジュリエット」も観に行ったなぁ。私は真剣に「シュッツトガルトバレエ団」だと思っていたのに、ひでちゃんに指摘され、「そうだたのぉぉーー」Σ( ̄ロ ̄lll)って、ちょっとショックでした。
当時はこんな間違いを犯しているのは、私だけだったようですが、今Googleで調べてみたら、仲間が増えていました。あはは。でも、検索結果 5 件中 2 件は私♪ (-_-)
思い返せば、よく頑張ったなぁ…。直前まで原稿書いてて、「ああ、間に合わないっ!」となりながらも、駅からかっ飛ばして走って行ったオーチャードホール。席に着いたと同時にホールの電気が消えた東京国際フォーラム…。ああ、今振り返ると、すべてが懐かしく、そして奇跡のように思えます。良く行けたな、私。
こんなに鬼のようにバレエを見続けているのは、やっぱり「バレエが好きだから」ってこともあるのでしょうが、もうひとつ、生のオーケストラの演奏が聴けるところに、大いなる魅力を感じているのでござります。なんて贅沢なのでしょう! ダブルで生ですよ。ダブル生。生生ですよ。
その場を共有しているすべてが「一瞬のリアル勝負」をしているわけでござりましょう。ああ、なんという心地良い緊張感。
で、こういうモノっていったん観だして、楽しくなってくると、同じ演目でも「違うバレエ団のが観たい」とか「違う振り付けも観てみたい」と、まるで底なし沼のように、観たい観たい魂がめらって燃えてしまいます。いえ、同じバレエ団でも配役が違ったり、が演出が違う場合もありますから、下手すれば連日通ってしまうかもしれません。同じステージを何回も観るって、最近ではミッチーしかやったことがないというのに…。あ、ちなみに私、ミッチーは最低でも
2 回は観てしまっています。だって、観たいんですもの。
欲望は底なし沼ですし、私のバレエ魂をくすぐる演目も、次から次へと繰り広げられていくのですが、いかんせんお財布は底あり沼(沼なんだ)。なかなか切ない今日この頃ではござります。でも、一回飲みに行くのを我慢すれば、バレエ代くらい、なんとでもなるわよ、ねぇ、お父さん。って、誰がお父さんだよ。
でも、日本ももうちっと、チケット代がお安くなれば、バレエ人口も増えるでしょうし、何かと盛りあがると思うんだけどなぁ…。ま、いろいろ事情があるのでしょうから、軽々しいことは言えませんが。密かに祈ったりしております。
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さて、本日語らせていただくのは、『バレエのミューズ』でござります。「美神」と書いて「ミューズ」。世界中の超一流ダンサーが終結する、まさに夢のようなステージでござりました。
出演者をご紹介いたしますと、今、私イチオシのファルフ・ルジマドフさま。彼はお正月に見た「白鳥の湖」でジークフリード王子をやっていた方で、とにかくオーラが凄くてね。もっと見たいと思っていたのですよ。そして、すでに存在が伝説となっているマイヤ・プリセツカヤ。御年81歳になるというのに、いまだ現役で踊ってらっしゃる奇跡のような方です。あと草刈民代さん。彼女もテレビでしか見たことかったので、常々見てみたいと思っていたので、もうこの3人が出るというだけで、即チケットを買った私。選択は間違っておりませんでした。
総勢17名が織りなす素晴らしきステージ! これぞバレエ! これぞ芸術! という瞬間を、私は見てしまったのです! もう才能と魂の究極のコラボレーション。人の動きだけで、こんなに人を感動させることができるのかということに、私はもう感動してしまいました。
では、どんなステージだったのか、魂のレポートをさせていただきましょう!
■第一部
●「ドン・キホーテ」第2幕2場より「夢の場面」
初っぱなを飾るのは、レニングラードの舞姫イリーナ・ペレンとオクサーナ・シェスタコワ。ドンキはその前の日に観たばかりだったので、めちゃくちゃ親近感わきました。レニングラードバレエ団は何度も見て顔もわかっているので、余計にそう思うんでしょうね。昨日と同じようでいて、同じではないステージにただただうっとり。かわいいっ!
●「ロミオとジュリエット」
ナタリア・レドフスカヤとゲオルギー・スミレフスキーのカップル。ジュリエットの方が年上に見えましたが、非常に品が良いのです。抑えた情熱がすごく伝わってきます。踊る人によって、本当に違うのねぇ…。
●「タジラード」
草刈民代とミハイル・シヴァコフ。草刈民代、美しい!!!!!!
モダンな振り付けなので、衣装もうすいレオタードだけの極シンプル。ミハイル・シヴァコフなんて上半身裸のタイツだけですよ。動きもクラシックの要素はあるものの、体操(というかストレッチね)を彷彿させる、これまたシンプルな動きのみ。なのに見とれるほどキレイなのです。寝ているだけで、もうキレイ。なんですか、あれは。ビックリしました。もっともっと観ていたかった。ブラボー民代っ! ミハイルさんもレニングラードバレエ団なので、白鳥かドンキに出てました。クラシックが踊れる人は、何でも踊れるのねぇ…。ステキ♪
●「オーニス」
パリ・オペラ座のエトワール、ウィルフリード・ロモリです。モダンです。サスペンダーにちょっとだぶだぶのズボンにシャツ、そして裸足という、至ってフツーの格好で踊るのですが、これがまたいい味出しているんです! 私、まだバレエ初心者なので、モダンの良さが今ひとつわかってないのですが、彼のちょっとコミカルで、でもカラダの奥の方から何かが突き出てくるような動きには、ちょっと目が離せませんでした。坊主頭もステキ。後で知ったのですが、年が私と同じみたい。で、あのからだで、あの踊りですか!すごすぎる…。
●「レクイエム」
出ました、ルジさま。注目のルジマトフの登場です。モダンなんですね。上半身裸で白いズボン(タイツではない)という出で立ち。モーツアルトの曲に合わせて、「語り」が入る曲だったのですが、なんというか、もう衝撃でした。白鳥の時と同じ人物とは思えないほど、「何か」が乗り移り、完全に「何か」とつながっていました。ものすごい迫力。瞬きするのさえもどかしいくらいでした。もう、わたしゃ、完全ノックアウトされましたよ。たぶん宗教がテーマで(レクイエムっていうタイトルついてるくらいだし)、大きな悲しみや言葉にできない感情を表しているのだと思うのですが、なんであんなに心を揺さぶる動きができるのでしょう。鍛錬している人の強さ、そして精神のクリアさを思いっきり感じた一瞬でした。すげー。とにかくすげー。
はい。ここで一部が終わり、20分の休憩です。
お祭りなのでシャンパンでも飲もうかしら…と思ったのですが、この後も真剣に観たいので、アルコールはやめて、コーヒーにいたしました。だって、クリアな脳みそで観たかったんですものー。
でも、バレエ見る人は少ない…なんて思っていましたが、いやいや、たいそうな盛況ぶりでしたよ。満席だったのではないでしょうか? フロアには人があふれんばかりになっていました。で、うれしいことに、皆さんちゃんとオシャレしてきてるんですよね。そうそう、やっぱりキレイなモノを観るときは、キレイにしてこなくちゃね。
なんていいながら、ちょいワルおやじならぬ「ちょいオチ(武者)おやじ(おやじじゃねぇ!)」の私でござりましたが。
■第二部
●「忘れないで」
マリ=クロード・ピエトラガラとジュリアン・ドゥルオの超モダンダンス。ジュリアン・ドゥルオは今回の講演で、間違いなく「私の好きな顔第一位!」なのですが、彼らの繰りなすモダンの世界に、私は入っていくことができませんでした。素晴らしいことはわかるのですが、重たいんだもん…。でも、忘れようにも忘れられません。まんまとやられたらしい。
●「幻想舞踏会」
ナタリア・レドフスカヤとゲオルギー・スミレフスキーのペア。一部で「ロミオとジュリエット」を演った方々ですね。すごい派手さはないのですが、とにかく上品で安心して観ていられますね。きっとものすごい技術があるのでしょう。年上の女性っていいわねぇ…と思えるペアでした。
●「スパルタクス」
タチアナ・チェルノブロフキナとドミトリー・ザバブーリンのペア。オリエンタルな衣装で登場し、ザバブーリンさんはひげまで生やしておりました。力強い踊りで、リフトがすごかった。
えー、もう終わり?と思うほどでしたが、ここでまた休憩15分。
■第三部
●「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ
レニングラードからは 3 人のソリストが参加してるんですが、私はオクサーナ・クチュルクさんが一番好きなんですね。なんだか好みなんですよ。黒髪で黒い瞳がキュートでね。思わず応援したくなっちゃうんのです。この場面は、次々に男性から花をもらったり、求愛されるときに、ずっとトゥで立っているという、ものすごく難しい場面があるのですが、見事に踊っていただけました。ブラボー。
●「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
同じく「眠り」ですが、めちゃ盛りあがる場面ですね。クルクル回る回る。イリーナ・ペレンとアンドリアン・ファジェーエフのペア。先日のドンキでも主役をやっていた人じゃなかったかしら…(確かめればわかるけど、まぁいいや)。イリーナさんは正統派美人。そしてアンドリアン・ファジェーエフさんは、金髪ですごーくキレイなスラブ系の顔立ちで、とにかく飛ぶ飛ぶ! すごーく見せてくれました。彼もこれからが楽しみなダンサーですね。
●「アヴェ・マイア」
ブラボーです! 感動しましたっ!! 彼女の踊りを観ていたら、思わず涙が出てきてしまいました。ストーリーのないものを観て、感情が動かされたのは、生まれて始めての経験でした。「なんで私は泣いてるの?」という感じです。普通、歌にしろ映画にしろ、ステージにしろ、なんらかのストーリーがあり、それに共感して感動するということはよくあるのですが、彼女のステージは違いました。もちろんダンスにもストーリーがあるとは思いますが、脚本家が書くようなわかりやすいものではありません。しかも、回ったり、足を上げたり、飛んだりといった派手な振り付けもひとつもないのです。ただ、マイヤ・プリセツカヤという、長い間バレエを愛し続けた人が、扇子を動かしながら、静かに、だけれども情熱的に舞っただけです。素晴らしかった。本当に。
彼女もうれしかったのでしょう。オーケストラの指揮者となにやら相談して、なんと!もう1回踊ってくれたのです! 会場は割れんばかりの拍手喝采。愛おしそうに何度も挨拶してくれて…。あなたを観れてよかった! ありがとう。ありがと。
マイヤ・プリセツカヤ。81歳…。あなたは奇跡です。
●「シルヴィア」よりパ・ド・ドゥ
デルフィーヌ・ムッサンとウィルフリード・ロモリのペア。パリ・オペラ座らしくモダンの要素が入ったバレエでした。マイヤの興奮冷めやらぬ中で踊り出すのはさぞや大変だったのでは、と、思ったりしたのですが、さすがプロですね。自分を出し切るというか、実にクールに独特の世界をすぐに構築して行きました。女性の衣装がホットパンツというのも、ちょっと変わってて面白かったです。ウィルフリード・ロモリはペアで踊ってもステキねぇ…。
●「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
さぁて、コンサートの最後を飾るのは、レニングラードのオクサーナ・シェスタコワとファルフ・ルジマトフのペア。ドンキには珍しく「白」のコスチューム。髪に付けた赤い薔薇が印象的でした。とにかく衣装もバックダンサーも豪華です。「豪華絢爛」というのは、まさにああいうことを言うのでしょう。
大御所ルジさまに相手をしてもらっても、臆することなくのびのびと踊っていたオクサーナ・シェスタコワはさすがです。プリマの気品すら感じました。そしてルジマドフ! さっき「レクイエム」を踊っていたのと同一人物とは思えないほど、にこやかに、そして美しく颯爽とした王子の姿で登場し、これまた凛々しく踊ってくれました。若手の男性舞踊家にありがちの「とにかく飛ぶ!」という派手さはないのですが、要所要所をそれはそれは見事に「キメる」のです。もう、見応えたっぷり。思わずため息と拍手ですよ。
そして最後、ドンキは派手でいいですね。回る回る。見せる見せる。実にブラボーなステージでござりました。
いやー。楽しかったっ!! 素晴らしかった!!! こんなに豪華なステージだったなんて、予想を遙かに超えました。ブラボーです。マーベラスです。
素敵な踊りを見せてくださって、本当にありがとうござりました。
そして、演奏してくれたアンドレイ・アニハーノフ指揮によるレニングラード国立歌劇場管弦楽団にも拍手です! あなた達も素晴らしっ!
あんまり演奏がよかたったので、チャイコフスキーの「悲愴」のCDを買って帰りました。これがいいんだなぁ〜。かなり気に入って、何度も聞いています。
てなことで、夢のようなバレエの夕べを味わったわたくし…。
またひとつ「美」を吸収して、気持ちが豊かになった気がします。すばらいしっ(←お気楽語よ)是だから、バレエはやめられないのねー♪ やめないけど。
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