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お気楽205号 裏オキラクページ

今週もようこそおいでくださいました\(~o~)/


みなさま、こんにちは。弟のひでです。本日は、こちらの本のご紹介です。


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■ひでのお気楽レビュー

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国家の品格
藤原正彦  新潮新書

国家の品格
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今年の正月辺りから、あちこちで評判になっている、ベストセラーでございます。なんでも、100万部を突破するくらい売れているのだとか。

ちなみに、インターセットの世界では、この本には否定的な意見が多いです。

「日本は情緒の国である」というのが筆者の主張です。その裏には、近代合理主義への行き詰まりという現実があります。「論理よりも情緒と形」。日本がこの先生き残るには、特に「武士道」を大事にせよというのが、この本の言いたいことです。

この本にも書かれている、日本が誇るものは歴史と文化だという意見には賛成します。自国の歴史と文化を語れないような人は、国際人として評価されないという記述には、なるほどと思いました。しかし、この本にはやはり決定的な欠点があると思います。

それは、論理の塊である数学者である筆者が、論理を捨てよと言ってしまっていることです。

例えばこの本では、株主主権を基本とした敵対的買収を批判しています。理由は「卑怯だから」だそうです。弱いものいじめをしてはいけない理由も「卑怯だから」。筆者は、「卑怯」という考え方に関しては、理屈ぬきに叩き込むべきだと主張しています。

現代は、データを見て気付き、仕組みを作れる人がビジネスで成功するといわれています。仕組みというのは、もちろん論理なのですから、筆者の論理を捨てよという意見には、多くの反発が来るのも無理のないことなのかもしれません。そもそも、本の世界で論理を捨ててはいけないのではないのでしょうか。

ただ、人間は頭では、つまり論理では理解していても、ガツンとくる経験がないと、なかなか変わっていくことができないところもあります。この本は、刺激的なタイトルと相まって、相当多くの人にガツンとくるものを与えるパワーはあります。そもそも、論理を捨てて情緒で迫ってくるのですから、人間の感情に訴えてくるものは他の本より大きいのかもしれません。だからこそ、100万部以上も売れたのでしょうかね。

ただ、人間はきちんとした論理で説明できなければ、ますますやばいことになるのでは、と私は思いますけれども。


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■今週の間違い大杉

久々でございます。ひでがお送りする、前回お気楽204号の素の間違いを自ら告白し、白日の元にさらけ出してしまうコーナー。それが、「今週の間違い大杉」

では、今週もお楽しみくださいませ。


◆そして行くたびにに、こんだけ楽しませていただけるなんて、

「行くたびにに」→「行くたびに」

「に」を「にばい」書いてしまうくらい楽しめたようです。


◆今日も最後までお付き合いくだしまして、ありがとうございまいした。

「くだしまして」→「くださいまして」
「ありがとうございまいした」→「ありがとうございました」

これも2倍で迫ってきました。とても強力な素の間違いです。


では今週も。

どうも申し訳ございませんでした。


さて、みなさま。お気楽205号はいかがでしたでしょうか?

楽しんでいただけたのならば、こんなにうれしいことはありません。

来週も、お気楽テイスト満載でお送りしたいと思います。どうか、楽しみに待っていてくださいね。


それでは、来週の木曜日までごきげんよう。

 


 
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