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お気楽217号 裏オキラクページ

今週もようこそおいでくださいました\(~o~)/


みなさま、こんにちは。弟のひでです。本日は、CDのご紹介ですよ。


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■ひでのお気楽レビュー

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TIMES SQUARE~Live at STB 139~

エリック宮城 EMバンド

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エリック宮城(みやしろ)という人の名前を知らなくても、トランペットという楽器を知らない人はおりますまい。エリック宮城は、日本のトランペットシーンを変えた人であります。

トランペットという楽器は、元々は信号ラッパを元にしたせいなのか、音が「でかい・高い=カッコイイ」という図式が頭の中に浮かびやすいと思います。海外の有名どころでは、メイナード・ファーガソンがその図式に当てはまります。ファーガソンのものすごくパワフルはハイノートは、トランペットを演奏する人をものすごくうらやましがらせ、ジャズ界のみならずクラシック界のトランペッターにも尊敬している人は多いという話を聞いたことがあります。

現在の日本のトランペッターで、一番パワフルなハイノートを吹ける人がエリック宮城。そのプレイはあっという間に業界の中で噂となり、スタジオでは引っ張りだこ。ドラマやアニメのサウンドトラックや、ポップスのアリバムでたくさん名前を見かけるようになりました。つまり、売れっ子のスタジオ・ミュージシャンになったのです。

ある日突然現れて、瞬く間にスタジオのファースト・コール、つまり、「トランペットいないか?」という要請があると、一番最初にスケジュール交渉される人になったエリックですが、経歴を見るとまたびっくり。日系人ながら、22歳でウディ・ハーマンバディ・リッチのビッグバンドのリード・トランペットを努め、メイナード・ファーガソンと競演の経験もあるツワモノだったのです。さらに、スティービー・ワンダーもコンサートツアーに呼んだ経験もあるとか。彼のプレイは、海外の超一流のバンドでも認められたものだったのです。バレリーナでたとえれば、ボリショイバレエ団のプリマの経験があるようなものです。

そんなエリックが率いるビッグバンドのライブアルバムが発売されました。これがまたスゴイのです。ブラスが鳴りまくりです。

個人的にうれしいのは、自分を育ててくれたバンドリーダーへのリスペクトを忘れないところです。つまり、バディ・リッチやメイナード・ファーガソンのレパートリーを再現してくれているのです。硬派なジャズファンには見向きもされない彼らのレパートリーですが、そのまま埋もれさせるのはあまりにも惜しい名曲、名アレンジもあるのです。そういった文化継承の視点を忘れないあたりが、エリックの素晴らしいところだと思います。

ですから、バディ・リッチの「NO EXIT」やファーガソンの「STELLA BY STARLIGHT」が聴きどころです。現在の超一流ジャズマンたちによる演奏でこれらの曲が聴けるなんて、ホントにうれしいですよ。

そうそう、そう言えば、このアルバムのライナーノーツは、週刊文春でおなじみ、お茶の水大学教授の土屋賢二が書いております。エリックとは「ツチケンナイト」で共演した仲だったのですね。さすがにツチケンだけあって、現代の日本のジャスの問題点を鋭くえぐった怪文になっておりますよ。ジャズのライナーでこんなに笑ったのは初めてかもしれません。


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最後まで読んでいただいて、ありがとうござりました。
今週もステキな日々をお過ごしくださいませ (^o^)丿 らぶ。

 


 
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