みなさま、こんにちは。弟のひでです。今週は本のご紹介です。
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■ひでのお気楽レビュー
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うつうつひでお日記
吾妻ひでお 角川書店
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マンガ史に残る怪作、「失踪日記」の裏側の姿を描いた作品。
淡々とした日常が描かれているだけですが、吾妻ひでおは吾妻ひでおだったということがよくわかる日記です。
「失踪日記」はなぜあれだけ売れたのでしょうか?それは、マンガだったからです。もう少し正確に言えば、失踪・アル中などの人間の負の側面を、吾妻ひでおが自らのフォルターを通して、マンガとして面白く描ききることに注力し、見事成功を収めたからです。
職業として、マンガ家というものが認知されるようになって、結構時間が経ちました。マンガ家の魂が込められた作品が毎日毎日たくさん発表され、私たち読者を楽しませてくれます。しかし、マンガ家の中でも「マンガバカ」はそんなにいないような気がします。
ここでいう「マンガバカ」の定義は、四六時中マンガのことを考えているような人ではなくて、極限状態の中でもマンガを描かずにはいられない人のことです。そんなマンガ家が、現在の日本には何人いるのでしょうか。
この日記は、吾妻ひでおが「失踪日記」を出版する辺りまでの日常が、淡々と描かれています。実働1、2時間しか働けない日常。お笑い番組を見る日常。格闘技番組に夢中になる日常。昔の作品の復刻版作業に苦しむ日常。大量の読書をする日常。そういった、くすぶっている毎日の中でも、吾妻ひでおはマンガからは絶対に逃げません。それどころか、最近の話題作をチェックしたり、流行の萌えキャラの絵を模写してみたり、ギャグを妥協せずに考えてみたり、マンガには本当に努力を惜しみません。本当に、真のマンガバカなのです。
仕事がないのに、マンガを描かずにいられない。そんなマンガ家が現在の日本にどれくらいいるんだろう?私がこの本を読んで考えたのは、そんなことでした。
それにしても、吾妻ひでおはどんな状態にあっても本当に吾妻ひでおですよね。そんな姿が私たち読者の心を安心させてくれるのでしょう。
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最後まで読んでいただいて、ありがとうござりました。
今週もステキな日々をお過ごしくださいませ (^o^)丿 らぶ。
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