すみません.とっても長文です.でも面白い?ので.
最近,ウィルスにこてんぱんにのされてしまいました.
先日,職場の研究室8人のみなみなさまとお食事会に出かけたところ,大当たりくじを見事ひきあてまして,8人全員,枕やお便所とお友達になりました.
みなさん.寒い時期の「中まであんまり火のとおっていない(※1)二枚貝」は,絶対喰ってはイケマセン.冬の食中毒の王者;ノロウィルスにとりつかれてしまいます.寒くて動きのにぶい二枚貝(※2)の腸管にたまったウィルスは,2日後に嘔吐・下痢・38度以上の発熱といった,まるで風邪(インフルエンザ)のような症状を引き起こしてくれます.さらに,かれらは,吐しゃ物や便が乾燥すると空気に舞って,なんと二次感染というおまけまでつけてくれます.このおかげで喰っていない家族にもうつるわけですね〜.無論,調理をする人がこのウィルスにとりつかれていれば,料理を喰った人にもうつる.ところが食品につくだけでは増えずヒトのからだの中で増える,だから少ない菌量でも発症するという,ほかの食中毒とは大きく異なる性質をもっているのだそうです.いやはや.恐るべし,ノロウィルス・・・のろいのウィルス・・・
小生,今回の食中毒の原因と思われるシジミの醤油漬(※3)を喰った日の翌日,別のお食事会(バイキング)で暴食をしてしまい,2日後の上げ下げ症状を「きっとこれは昨日の暴食行為のタタリに違いない」と信じて疑いませんでした,3日後職場へ行くまでは・・・.他のみなさんも,はじめはインフルエンザと思っていたようです.発症する前日はぴんぴんしていたものですから.このウィルス,潜伏期が24〜48時間と長いのです(かのO-157も潜伏期が最高8日と非常に長かったですが).そして,今回の下痢症状にはまったく参りました.もう,こんな感じです:
ウィルス「おしおきだべ〜」
はしぐち「ウィルスさまごめんなさい、ゆるして〜」
と、まるで「ヤッターマン」にでてくるドクロベエさまとドロンボーのやりとりのごとき有様(笑 ・・・いや本人は笑いごっちゃないのだが).嗚呼.
発症してから1日目は嘔吐・下痢.発熱があり,その後1週間は下痢症状が続き,さらにもう1週間はからだ中の栄養分をしぼりとられたかのように,からだに力が入らず疲れやすい状態でした.今はまともに動けるようになったのですが,胃が何でも受け付けられるようになるまで,さらに1週間を要しました.喰いものがしばらくあまり要らなかったのは,経済的でよかったのでしょうか?(※4) 手を洗うことの重要性,外食産業の調理に関する衛生を信じきってはイケナイのだ!という認識をした3週間でした.しばらく,外食産業でナマモノを喰う気がしません.抵抗力が弱っていることでしょうしね・・・
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〔いらん注釈〕長い文章を読むのがキライな方,どうぞ読み飛ばしてください.(といっても,ここまで来るのも相当長いのかもしれませんが.)
※1 60度・3分では殺菌できないそうです.またアルコール消毒もきかないようです.塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムというやつです)で浸すように拭き取るか,もしくは熱湯のどちらかでしか殺菌できないらしい.うへぇ.
※2 二枚貝とは,シジミ・ハマグリ・カキ(これが多いと思われる)・アサリ・ウチムラサキガイなど.これ以外にホタテガイなども生食するが,データ無し.だがデータが無いだけであって,恐らくこれにもノロちゃんはついていることでありましょう.ちなみに,生食用として売っているカキは,いちおうは,養殖下の清浄な環境で育てられたものとされています.ですが毎年このくじを引き当てる人は後をたちません.喰わないのがいちばんですね.なお,蛇足ながら,今回のこの「十二所池の下シジミの醤油漬集団食中毒事件」では,貝の研究者が3人もやられました.きっと彼らも貝についての知見を新たにしたことでしょう(!?).
※3 台湾料理.以前にちゃんとした台湾料理屋で食ったこのお料理,ちゃんと殻が開いていた(無論腹も壊さず)が,今回の無国籍な料理屋では,殻がすこししか開いていないものが多く見受けられた.おそらく,これを調理した者が加熱を怠ったのではないかと思われる.だが「アヤシイよね〜」と言いつつ皿を殻にして(笑)店の人に返した小生にも問題はある・・・そのお返しはごらんのとおり.ですが,小生は,食中毒というのは初体験でした.
※4 体調を崩す前は,冬眠前の熊のごとく食欲がありすぎて,満腹中枢のネジが1〜2本外れちゃったのではないか,と困っていた.いくら喰っても満腹感があまりないような妙な感じ.(これも体調が悪かったと云えるのかも知れない) |